小学生の頃、
科学と学習 |(株)学研 という教育雑誌がありました。初めは近所のお兄ちゃんのお古を面白半分で見ていたのですが、いつのまにか興味が増してきて大好きになり、よく読んでいました。
特に面白かったのが 『科学』。各号、簡単な実験機材(というほど大げさなものではないのです)が付録で付いてきます。子供ながらに、実験道具の専門的なツールが揃っていくことにワクワクしていました。
難点だったのが、それらの雑誌(当然、実験機材も含め)「お下がり」だった事です。
当然私が実験を行う前に、一度それらを使って実験が行われていて、しかも実験が行われたであろう時期は、数年前。当然のごとく無くなっている物あり、壊れている物ありの状態も当たり前でした。
一人娘の私が、ビーカやコイルと格闘するのに積極的ではなかった両親。
こっそり近所のお兄ちゃんのお古をやりくりしながらのスリルある実験。近所のお兄ちゃんのツテをつかって代用の道具類をかき集めるのも、わからないところを逃げられないように手短に質問するのも、自然と学んだような気がします。
今にして思えば、たいしたことをやっていたわけではないのです。それでも、想像と妄想を巡らせてドキドキしながら実験をしていた記憶があります。おままごとで母の真似事を楽しむのも好きだったけれど、それとはまた違ったアプローチで新鮮でした。
そんなトキメキの気持ちを、現実にそして身近な授業で叶えてくれる先生がいらっしゃるようです。
asahi.com:発想たたえる学研科学大賞、「手作りリニアカー」に?-?社会大山さんは、県立高校の理科教員だった88年からリニアモーターカーを生徒と手作りしてきた。今回はさらに進化させ、高温超伝導や太陽電池、パソコンによる電流制御などの技術をふんだんに採り入れた。「青少年の最良の科学教材」と高く評価された。大山さんは「これからも、よりよいものを目指したい」と言っている。
asahi.com:発想たたえる学研科学大賞、「手作りリニアカー」に?-?社会 より引用
「リニアモーターカー」なんて、試験場に行かなければ出会うことも叶わないのだと思っていました(愛知で開催された『愛・地球博』では、移動の手段として活用されていたようですが)。専門の偉い先生たちが莫大な時間と費用を投資してできるもの。そんなイメージでしかありません。素人が用意できる設備には思えません。
それを自分たちで作っちゃいましょうというのですね。
マイ・リニアモーターカー。
嬉しいじゃないですか。楽しいじゃないですか。ワクワクするじゃないですか。
小学生時代にこういう先生に出逢いたかったです。
こういうチャンスが増えると、物理・科学の嫌いな生徒はきっと減ると思うんです。
手塩にかけるというのは、やはり気持ちが入れ込んじゃいますからね。
失敗もそこから得られる成功も、実際に体験すると印象の残り方が違います。プロセスを知ると、作業の順番もおのずと見えてきます。教科書に載っている想像や先回りの結果論では、到底及ばないことが多いんですよね。力の入れ具合とか、物質の相性とか。体で感じる、見て聞いて触ったという経験が大事だと思うんです。
今はもっぱら、家電やパソコン、電化製品の修理と称した機械いじり。
自動車のメンテナンスと称したお遊びぐらいしかしていません。
それでも小学生の時の経験は今でも引っ張り出す重要なデータ。
そして気持ちは、小学生のあの頃と何も変わらない興奮と楽しさ。
何事においても、「ワクワク」と「ドキドキ」は大切だと思います。
だって、 『本能的に欲しているから』。
大切なの知りたいと思う好奇心と面白いと思える達成感。
小学生のあの時からちっとも成長していないけれど、こういう時間や想いを結構大切にしていたりするんです、今でも。
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